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セルフレスキュー講習会

  • 4月19日
  • 読了時間: 5分

【 日 時 】2026/4/5(日)

【 場 所 】奥多摩/御嶽渓谷周辺

【 天 気 】曇

【メンバー】6名

【 行 動 】御嶽駅9:00~9:30御嶽渓谷 レスキュー要請訓練~10:00園地にてロープワーク中心としたレスキュー講習会~15:00終了


天候状況で日程を一日ずらし一人が当日欠席。当日は6名での実施でした。

概ね、一般登山道ハイキングでの滑落事故や急病の初期対応を想定しての練習でした。

二次遭難を回避しながら必要な対応を迅速に行えるかどうかが問われる講習内容で、項目によっては例会時にトレーニング出来るものもあるのではとの感想を持ちました。

 

【1 事故時通報訓練】

 園地に向かう渓谷沿いの道で、おもむろに訓練がスタート。

多摩川に掛かる陸橋階段をメンバーが滑落し動けないという設定で、新人の私が警察に扮したメンバーに電話で救助要請を開始。横たわる要救助者の状況を見ながら情報を入れようとすると「聞かれたことだけに答えるように」との注意。焦りがちの状況下では、警察の指示や問いに応答することで冷静さを取り戻せるのではとの意見もありました。

他のメンバーのヘルプで、スマホのアプリコンパスで正確な位置情報を伝達。

出血有無により、場合によっては血液型を伝える必要もあります。

 

  ●メンバーによる振り返りは以下の通り。

 ・電波が繋がる所なら、やみくもに救助に入るより先ずは110番

 ・位置情報やメンバーの情報は、同行者がいれば協力して共有する。スマホを使えない状況も鑑み計画書は紙に印刷して持つ。

 ・血液型の他、日常的な服薬情報の共有も必要。

  →抗血液凝固剤を服用していると出血が激しいので救急にて止血処置が重要となる。

 ・緊急連絡カードを会員全員が持ち、かつ緊急時に直ぐに取り出せる場所を予め決めておくことも大切。

 ・万一の際に迅速に対応出来るには日頃の訓練が大切。

  →例会時に通報訓練の時間を設け、折々の出席者で練習を積むことで確認し、体系をアップデートしていくことではどうか。

 ・年齢的に病気事故の可能性も増大。

  →山小屋に設置されているAED使用での救命も可能。以前、消防署で受講してきた救命講習会を再開してはどうか。

 

【2 転滑落者への初期対応】

 園地へ移動し、登山道から滑落したメンバー救助を想定した講習を実施しました。

斜面を滑落(と想定し)横たわるのは先ほど要救助者を演じたメンバー。先ずはメンバーが知恵を出し合い手順に頭をひねる。滑落者が手を使えるなら、これ以上の落下防止のために投げ縄方式でロープを落とし胴体に装着してもらい、この時に丁度良い大きさの輪っかを作る事も大事。

今回、滑落者は歩行不可なので傍の立ち木にビレイした後、降下者の引き上げ作業を行いま したが、歩行可能な降下者でも、恐らく急斜面では女性だけでは1/2システムでは難しく1/3で何とか動くかなという手ごたえ。

 

 その後場所を移し、歩道脇斜面の立ち木を利用して、歩行可能な滑落者(2名)の引き揚げ訓練を個々に行いました。2チームに分かれてそれぞれで引き揚げ。

「それぞれの持っている物を全て使ってやってみると良いよ」との声に、相方はカラビナ・スリング・補助ロープを、私はカラビナ・プーリー・スリング・フローティングロープを使用して行ってみました。

 

 ●気付いた点

 ・プーリー使用と無しで比較すると、一つ使用するだけで女性のみで引き揚げられる程ラクになった。軽いものだし一つあると良いのではないかと話しあった。

 ・平紐のプルジックはカラビナを通り抜けてしまうが、丸紐なら厚みが出て固定出来た。更に角の立ったカラビナを使用することでしっかりストッパーになり、使い分けを想定してのカラビナが必要と分かった。

 ・1/3なら女性二人で、1/4なら女性一人で引き揚げられた。後で気付いたが、1/4システムだと斜面に降りる場面も想定されるので、なるべく安全に登山道上で行うには1/3を確実に使える方が良いかもしれない。また、フローティングロープはスタティックなので、補助ロープよりは伸びが無く女性一人で楽に引き揚げられたのかもしれません。

 

 補助ロープを使用する場合と、各自の持ち寄りロープを繋げての作業では、使用する器具も使い分ける必要が生じ、先ずは滑落者とメンバーの安全確保を重視し、被害を拡大させないために出来ることを、メンバーそれぞれの技術と持ち物で協力することがセルフレスキューの基本と感じました。

 

【3 掛け替え等】

 主にトラバース登山道上の悪路で立ち木利用のフィクスロープを渡した際に、安全を期して簡易ハーネスを装着し二丁拳銃スタイルで確保しながら通過しますが、ランナーを通り抜ける際の掛け替えの練習をしました。

 二丁拳銃はスリング1本でラビットノットにて作成。他に、相手の体にロープを巻き付けるフィッシャーマンズ等、様々なノット練習が不可欠です。

フィクスロープは遊びが生じないようタイトに張りますが、可能ならビレイヤーがいる方が安全。「ビレイ技術は岩登り技術習得と並行するので岩トレが基本」とのことでした。

 

 

 一般登山道でのハイキングは、経験年数も年齢層も様々なメンバーで構成されるパーティ行動も多く、思いがけない場面での事故も想定されます。

様々な事例をシミュレーションしながらのセルフレスキュー講習は、ぜひ今後も継続していただきたいと願っています。

最後に、一日滑落者に扮しながら指導くださったみな

さん(熱演お疲れさまでした)ありがとうございました。

 

 
 
 

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