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櫛形山

  • 執筆者の写真: Atm
    Atm
  • 9月26日
  • 読了時間: 3分

アヤメ平近くのトリカブト
アヤメ平近くのトリカブト

サルオガセを纏うカラマツ
サルオガセを纏うカラマツ

ズミ(小梨)
ズミ(小梨)

櫛形山原生林の腰曲がりの巨木
櫛形山原生林の腰曲がりの巨木

苔の道
苔の道

櫛形山からの富士山
櫛形山からの富士山

2025年9月14日(日) 会山行

コースタイム:

見晴らし台8:37-10:32アヤメ平避難小屋10:45-11:13裸山11:29-12:21櫛形山(標柱)12:31-12:46櫛形山(奥仙重)13:02-13:17櫛形山(標柱)-14:08ほこら小屋14:17-15:06中尾根-林道交差点15:13-15:47見晴らし台


 櫛形山への主な登路として最も容易なのは池の茶屋林道、標高1860mにあって山頂まで1時間足らずで行ける。しかし却って容易過ぎ、逆にアプローチは長い。次に登山口標高が高いのが、アヤメ平に東から登る見晴らし台で、1320mである。今回は見晴らし台スタートで、アヤメ平から櫛形山山頂へ、下りは祠頭から中道登山道から起点に戻る周回案とした。

 立川駅南口に6時集合で5人で1台に乗車、八王子ICから中央高速に入り、高尾-相模湖間での若干の渋滞を経て甲府南IC、県道12号で釜無川を渡り、櫛形山県民の森(伊那ヶ湖)を経て見晴らし台に8:26に到着。

 Oが先頭でTzが最後を行く。針葉樹・広葉樹の混交林の道で、急登はほぼなく歩き易い。しばらく登ると、サルオガセと苔の地面が目を引く。鹿避け柵が現れ、ゲートの開け閉めで通過。柵の外側で鹿も来る地帯でも咲いているのはトリカブト。

 アヤメ平に10時半に到着。計画表予定より45分早い。ここまでが登りの正念場だったので気分的にも余裕が出来る。避難小屋前のベンチで他の登山者と並んで休憩する。周辺にアヤメは当然にないが、サラシナショウマ、トリカブト、ハンゴンソウ、アザミ等が咲いている。

 アヤメ平から櫛形山までは正味の標高差150mで、アップダウンはあるが概ね緩く楽な道になる。裸山は計画に入れていなかったが、寄っても10分程度増すだけなので行くことにする。山頂は東西に視界が開け、展望があることになっているが、東に富士山の裾野が見えるだけ。西に悪沢岳・赤石岳などが見えるそうだが、何にも見えない。

 いよいよ櫛形山に向かう。「やまなしの森林100選 櫛形山の原生林」とあり、腰曲がりの巨木が圧巻。植生はカラマツ、モミ、コメツガ、シラビソ、ダケカンバとのことだ。実がなったズミ(小梨)やナナカマドも見られた。終日ほぼ曇りで、この間には雨がぱらつく時があった。しかし僅かな時間と量で、雨具は出さずに済んだ。

 櫛形山の山頂とされるところは2ヵ所あって、南北に分かれてその間の距離は約500m。標高は両者とも2050m余りで殆ど変わらない。南の方に三角点があり、奥仙重という別名がある。先に着いた北峰で相談、南峰まで行くと皆同意し、15分ほどで南に着いた。ベンチで休憩すると、何と、富士山がほぼ完全に見えているではないか。山頂僅かに薄い雲がかかっているだけ。期待してなかったので感動、と一同喜ぶ。

 北峰へ戻り、さらに少し進んだら来た道と分かれて祠頭へと下る。祠頭には避難小屋「ほこら小屋」があり、トイレも設置され、小屋の直ぐ裏に良い水場がある。ここで一泊するプランも楽しそうだ。実際に小屋の中にザックがデポしてあったので、今夜泊まる人たちと思われる。

 ほこら小屋からが本格的な下りで、林道に出るまで350m下る。ここも全体には急ではない。淡々と下って林道との交差点に到達。ちょっと休んで、後は舗装路をあるいて見晴らし台に帰還。見晴らし台では本日最も鮮やかな富士山の眺めがあった。

下山後は富士川町のまほらの湯に入り、中央道で2時間の渋滞のち八王子ICで下り、朝と同じ立川駅南口で解散した。

 
 
 

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