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裏銀座は断念。しかし蓮華岳は最高!

  • 執筆者の写真: naky
    naky
  • 8月1日
  • 読了時間: 5分

【日時】 2025年7月27日(日)~7月30日(水) 晴れ

【場所】 針ノ木岳、蓮華岳、北葛岳、七倉岳、不動岳、船窪岳、南沢岳、烏帽子小屋

【交通手段】

(往)三鷹05:32=東京06:01/06:16=長野07:36/07:50ー扇沢09:15

(帰)高瀬ダム07:35ー七倉山荘07:56/09:35ー信濃大町10:10/11:17=松本12:32/14:15=小淵沢15:37/16:45=高尾18:59/19:00=三鷹19:39

【行程】

7/27 扇沢09:22~大沢小屋10:33/10:36~雪渓末端11:17/11:24~ノド12:03~雪渓上端12:25/12:35~針ノ木テント場14:02/14:32~針ノ木岳15:17/15:21~針ノ木テント場15:46

7/28 針ノ木テント場05:16~蓮華岳06:40/06:50~北葛乗越06:45/06:53~北葛岳10:31/10:43~七倉岳12:56/13:03~船窪小屋13:15/13:19~船窪テント場13:36

7/29 船窪テント場04:47~船窪乗越05:15~船窪岳15:38~2459m峰07:14~不動岳11:52~南沢乗越12:24/12:34~南沢岳15:00/15:18~烏帽子小屋17:20~烏帽子小屋テント場17:30

7/30 烏帽子小屋テント場05:00~三角点05:50~6番06:11/06:17~ブナ立尾根登山口07:13~高瀬ダム07:32


今年の夏が決まらないまま突入してしまったが、裏銀座に行ってみることにした。

雲の平から鷲羽岳を通るコースは2021年に行くことができたが、その北側の水晶岳や野口五郎岳は行ったことがない。どこから入ろうかと悩んだが、東京から入りやすい扇沢から針ノ木小屋を通るルートにしてみた。後日、よく良く調べてみると、裏銀座は高瀬ダムを起点にして、烏帽子小屋~野口五郎岳~鷲羽岳~双六岳~槍ヶ岳に至るルートらしい。今回、烏帽子小屋で断念してしまったので、後立山連峰の最南端(針ノ木岳)と裏銀座北端までということになり、裏銀座は入り損ねたということか。残念。


雪渓と雷鳥さん

針ノ木雪渓のクラック
雪渓

針ノ木は、白馬、剱沢と並んで三大雪渓で有名で、初夏にも行った人がいたと思うが、まだまだ雪が残っている。しかし、ノドのあたりの急斜面では、クラックが進んでいた。下がどうなっているかわからないが、何かの拍子に踏み抜いたり、クラックが拡大しそうで、結構気になる。扇沢発が9時半ごろなので、雪渓にかかるのは日中だが、針ノ木小屋から降りてくるひとと丁度雪渓ですれ違いになる。足元の雪が緩んでいるので、チェーンの人は結構四苦八苦しながら降りてくるようだ。

夕方、針ノ木小屋直前で天候が怪しくなったが、キリに誘われて雷鳥の親子が出てきてくれた。今年2回目の遭遇で、こちらもライポス(https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/documents/raipos.html)で報告だ。

テン場は30張と言われているが、当日は10張りほど。平日なのでゆったりとできた。


思ったより険しい北葛乗越


針ノ木テン場からの雲海
雲海

2日目は、計画通り船窪テン場に向けて出発。昨日の夕立でテントが濡れていて撤収に時間がかかり、5時を過ぎてしまった。昨日の雨が嘘のような快晴で、テン場からは槍や薬師岳、鷲羽岳などが見通せる。雲海も広がっていて、幸先良い感じ。蓮華岳まではお花畑という雰囲気。山頂からは、白馬、五龍、鹿島槍、など後立山連峰から、左回りに剱、立山、薬師、水晶、槍、穂高が見えている。南東の方は雲海に隠れて富士山は判別できなかった。

蓮華岳(2799)までは快適だったが、この後が大変だった。北葛岳(2551)、七倉岳(2509)の稜線歩きかと思いきや、2300ぐらいまで一旦降りなくてはならない。北葛乗越までは蓮華の大下り。しかも半分は岩稜帯の鎖場で、気が抜けない場所だ。テン泊装備でバランスを崩すわけにいかないので、慎重に降りるのだが、緊張感が長く保てない。少しでも平なところがあれば一休憩で気を取り直してという感じだった。蓮華から先は追い抜いて行った方が3名、船窪から向かってきた方が4名ほどで、針ノ木にくらべてこちらはかなり静かな山行だった。


なんとか昼過ぎに船窪テン場に着いたが、今日のテン泊は自分一人のみ。広く使えるのは良いが、熊が出てくるのは嫌だなぁ。昨日の雨で濡れたテントを乾かしながら、匂いが出ない食事で、早々に寝てしまった。


烏帽子まで到達できるか?

不動岳から南沢岳、烏帽子岳を望む
この先

船窪から先も、アップダウンが激しい道。日出前後に出発できたが、すぐに日差しで炙られてしまう。なんとなく熱中症になりそうなのと、疲れが溜まっているのか、上りのスピードが上がらない。気にしていた悪路はそんなにでもなかったが、船窪岳から不動岳の途中で、崩壊地の縁を歩かなければならないのは閉口した。50mほど切れ落ちたザレた崩壊斜面の縁を、踏み跡を頼りに登る。お昼を過ぎているのにまだ半分くらいしか進んでいないので、暗くなる前に辿りつけるか心配になってきた。

不動岳は、北側の急登とは打って変わってなだらかな山頂部。これぞ高原という風景で、景色を楽しみながら十分に休憩した。

南沢岳の北側は整備されているのだろうか?北葛とおなじく崩壊地の縁を歩かなければならないし、ハイマツの倒木をむりやり踏み固めたような道もある。迷うことはないがとにかく歩きにくい。中央線沿線の里山を1日の何度も上り下りしたような感じで、ようやく南沢岳にも到着。普通ならあと2km程度なので1時間ぐらいでなんとか着くはずが、休み休み行ったので、結局2時間かかってしまった。烏帽子小屋でテン泊をお願いする。夕食時間が迫っているので、売店もすぐ閉めるとのこと。ついでにビールも購入した。お酒は水分補給にならないと分かりつつも、飲まずにいられません。



裏銀座は断念

当初予定では烏帽子小屋から三俣山荘までを計画していたが、昨日の調子だと1日歩いても到着しなさそう。ここからなら裏銀座入口の高瀬ダムに降りられるので、今日はエスケープすることに決めた。

下りならなんとかなると思ったが、時間は余裕を見ておいた方が良いので、日出とともに下山する。下山に使った道はいわゆる日本三大急登のひとつの「ブナ立尾根」。こちらは下山なので良いが、1500mを一気に下ることになる。タクシーは途中の6番休憩所で電波が通じるそうなので、そこから連絡すれば良いとのこと。降りる途中で一緒になった方と相乗りすることになり、なんとかスピードを合わせて降りる。結局、6番まで1時間ちょっと、高瀬ダムのタクシーゲートまで2時間半で降りることができ、七倉山荘の日帰り温泉でリフレッシュしたあと9:35発の裏銀座登山バスで信濃大町まで帰り着くことができた。

 
 
 

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